伊那貿易商会では日本ナチュラルプロダクツ(JNP)社が開発する高機能ワックスを取り扱っています。今回新たに開発されたワックスは、ナチュラルリップスティックでも「発汗現象」を抑えることのできる100%自然由来のワックスです。厳選された数種類の天然ワックスを独自に見出した最適な比率でブレンドすることで、使いやすく、環境にも優しいワックスが実現しました。
従来の天然ワックスと天然オイルでナチュラルリップスティックを作ろうとすると、高温でリップスティック表面にオイルが滲み出る「発汗現象」が起こり問題となります。一度発汗を起こしたリップスティックは斑点のようなシミが残り、外観の美しさが著しく損なわれてしまいます。この発汗を抑制するテクニックとして、以下の3点が挙げられます。
Point 1 リップスティックの体積を決める構造が発汗を抑えたい目標温度より高温で完成するよう処方を組む
Point 2 金型等は予め加温し、流し込み後は目標温度までゆっくり放熱する
Point 3 目標温度より高い温度で構造を作り体積を確保するワックスを使用する
今回我々は、Point 3 に有効な100%自然由来のワックスをご提案いたします。
3種の天然ワックス(ミツロウ、キャンデリラロウ炭化水素、カルナウバロウ)を最適な比率でブレンドした100%自然由来のワックスです。高温でリップスティックの構造が決定するようデザインされており、ナチュラルリップスティックを作る際に問題となる発汗現象を極限まで抑えることができます。このワックス1種類を使うだけで、十分な硬さとなめらかな質感の両方を兼ね備えたリップステックが実現します。
※写真は試作時のもので、実際の製品は粒状です。
製品名: FLORA WAX BCC-1
表示名称: ミツロウ
キャンデリラロウ炭化水素
カルナウバロウ
医薬部外品対応: 不可
融点: 60-70℃
数量: 10 kg
自然指数/自然由来指数: 1.00 / 1.00
FLORA WAX BCC-1を使用したリップステック(右側)と従来の天然ワックス(ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ)を使用したリップステック(左側)を45℃まで加温し、外観を比較しました。その結果、左側のリップステックでは発汗が確認された一方、右側のリップステックは発汗が見られませんでした。