キャンデリラ由来の樹脂を低極性油に溶解すると、独特の光沢と密着性のあるグリースになります。このグリースと顔料を混合することで作られるのが、今回ご紹介するCOLOR GREASEです。他のカラーペーストと比べ、よりはっきりと鮮やかな発色をしています。また、長期間保管してもオイルと顔料が分離せず、気軽に使うことができます。
COLOR GREASEの中では、樹脂粒子の周りに顔料が集まり、その周りを低極性油が包み込む構造が作られています。低極性油がバリアの役割をし、そのおかげで顔料と水が接触しないため、水に顔料が溶出する「ブリーディング現象」が起きにくくなっています。COLOR GREASEを活用することで、色にじみのしづらいリップスティックを実現できることでしょう。
COLOR GREASEは、キャンデリラ由来の樹脂とスクワラン、顔料を混合したカラーペーストです。優れた発色性をもち、長期間保管した場合でも顔料とオイルが分離しないのが特徴です。COLOR GREASEの中で、顔料は樹脂を中心に集まり、その周囲をスクワランが包み込む構造をしているため、スクワランがバリアとなり顔料が水に溶出(ブリーディング)しづらくなっています。COLOR GREASEを活用することで、色にじみのしづらいリップスティックの実現が期待できます。
製品名: COLOR GREASE
表示名称: キャンデリラロウエキス
スクワラン
その他
数量: 5 kg
カラーバリエーション: 10色
(上図) COLOR GREASEとトリイソステアリン酸ポリグリセリル-2、リンゴ酸ジイソステアリルを用いたカラーペーストの発色性を比較しました。その結果、2種類のカラーでともにCOLOR GREASEが最も彩度が高く、発色性に優れることが分かりました。
(中図) 各種カラーペーストを静置し、様子を観察しました。その結果、トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2、リンゴ酸ジイソステアリルを用いたカラーペーストはオイルと顔料が分離したのに対し、COLOR GREASEでは分離が見られませんでした。
(下図) 各カラーペーストを用いたリキッドルージュに水を滴下し、2時間後の様子を観察しました。その結果、トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2、リンゴ酸ジイソステアリルを用いたカラーペーストでは水に顔料の溶出が確認できたのに対し、COLOR GREASEでは溶出が確認できませんでした。
ここに記載の顔料に限らず 、 ご指定の顔料にてカスタマイズ品 (数量: 5 kg) をご提供いたしますので 、 お気軽にご相談ください。
60% 酸化チタン
(Titanium Dioxide, Pigment White 6, CI 77891)
55% 酸化鉄 (黒)
(Iron Oxide of Black, Pigment Black 11, CI 77499)
60% 酸化鉄 (ベンガラ)
(Iron Oxide of Red, Pigment Red 101, CI 7749)
40% 酸化鉄 (黄)
(Iron Oxide of Yellow, Pigment Yellow 42, CI 77492)
40% 青1
(FD&C Blue No.1, Food Blue 2, CI 42090)
40% 赤104 (1)
(D&C Red No.28, Acid Red 92, CI 45410)
35% 赤201
(D&C Red No.6, Pigment Red 57, CI 15850)
45% 赤202
(D&C Red No.7, Pigment Red 57:1, CI 15850:1)
40% 黄4
(FD&C Yellow No.5, Acid Yellow 23, CI 19140)
40% 黄5
(FD&C Yellow No.6, Food Yellow 3, CI 15985)